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ちょいとよさ気な本ばかり。


by makoto19750121
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マーケティング企画技術 (1)

第Ⅱ部 針路を選ぶ技術
第3章 課題を発見する
 自分ごととしての課題
 課題、という日本語の意味合いにはわかっているようで少し曖昧な点がある。
ためしに「課題」を「英語で言うとどうなる?」と大学生に質問するといくつかの答えが返ってくる。まず出てくるのはtask 、assignmentなど、homeworkと答える人もいるが、それも決して間違いではない。辞書を引くとこうした単語の訳も「課題」である。ただし、どちらかというと「割り当てられる」というニュアンスの言葉である。
 この本でいう「課題」というのは英語で言うとsubjectが一番近い。マーケティング上のテーマを自分なりにどう捉えていくか、という主体的なスタンスが基本である。やらねばならぬ、という感じではない。「どうやっていこうか」という自分の中から湧き出てくる感覚が基本となる。音楽や美術などの主題もsubjectないしはthemeである。
 それは目の前の仕事を自分ごととして捉えていくことでもある。先の例で言うならば、学生は「課題」という言葉に対して宿題やリポートを連想したのだろう。しかし、ビジネスの世界では目の前の課題を「割り当て」ではなく「自分ごと」ととらえるところからすべてが始まる。
 subjectiveには「主観的な」という意味もある。前章でのべたように生活者や社会の動きは出来る限り客観的に捉えなくてはいけない。それを四方八方から検討したうえで「この道を進もう」と決断する。課題発見とは客観でつくった地図を仔細に見た上で自分の意思を決めることである。
 
by makoto19750121 | 2009-03-31 05:01 | 営業・マーケティング